秋の長雨が続き、日ごとに秋冷の加わるころ。寒さとともに、庭の柿や銀杏が色鮮やかに実をつけ始めています。秋の最中、10月20日(土)より陶芸家・崔在皓(チェジェホ)さんの白磁展を開催いたします。
“轆轤をひき、うつわから手が離れるときの「線」「ゆらぎ」
ひとつとして同じ線はなくその儚さと美しさに惹かれる崔さんの白磁。なめらかな肌合いと柔らかな艶、刻々とうつりゆく光とともに表情を変えます。” ー 崔在皓
故国を離れ、日本の豊かな自然の中で暮らすうちに、目指す白磁の世界が構築されてきたそう。その日の気候や風を感じながら轆轤を回し、自分の気持ちを素直に指先に注いでいく。薄く、軽く仕上げる中で丁度いい線を探して。そして轆轤から持ち上げるときにできる自然なたわみ。唯一無二の線、表情に生きたあたたかみを感じる崔さんの白磁。
本展では日常使いできる茶碗から、大きな壺まで多数展示いたします。白磁の脈略と、日本の暮らし。その両方が流れる崔さんのうつわを、この機会にぜひご覧ください。